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森山未來

ダンス

兵庫県出身。5歳から様々なジャンルのダンスを学び、15歳で本格的に舞台デビュー。2013年には文化庁文化交流使として、イスラエルのテルアビブに1年間滞在、インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック ダンスカンパニーを拠点にヨーロッパ諸国にて活動。 ダンス、演劇、映像など、カテゴライズに縛られない表現者として活躍。近作には、笠井叡ダンス公演「櫻の樹の下には」、清水寺奉納パフォーマンス「Re:Incarnation」(総合演出、出演)、舞台「未練の幽霊と怪物」など。ポスト舞踏派。
miraimoriyama.com

森山未來

ー東京クリエーションから横浜へー

絶え間なく続く生活と呼ぶにはあまりにも晒されている
パフォーマンスと呼ぶには、作為を拒否した限りなく無作為な時間が続く
例えばバタフライエフェクトのように、地球の裏側で津波が起こるその時に表側では蝶が羽ばたいているとして
敵から逃れるためにせよ、食べ物を求めるにせよ、その羽ばたきに作為はないのか
作為があったとしても、津波に想いを馳せているわけではないのだから、それはそもそも作為/無作為の話ですらないのではないのか
兎にも角にも、触れたい/触れられたいという希求からくる始まりもなければ終わりもない風のような人生は、これまでもこれからも続く

COMMENT

「風の時代」とは、ものを所有する時代からしない時代へと移行するとされる、近年、西洋の占星術の中で使われる言葉である。しかし、そんな言葉を用いなくともインターネットの目覚ましい進化により、他者とのコミュニケーションはより流動的になり、言葉はクラウドの世界に溶けて、今人類が滅亡したとすると、私たちのコミュニケーションの痕跡はどこにも残らない、とさえ言えるほどだ。COVID-19の流行により、一つの場所に集まることが難しくなり、グローバルだった世界は切り離され、孤立していき、今まで以上に場所というものにとらわれずに生きていく方法を模索することを余儀なくされている。個人と他者が断絶しているかのように感じられる昨今。その狭間を、とどまることを知らず流れ続ける「風」を感じながら、失われつつある「他者との接触=個人(自分自身)に触れる」試みとなるパフォーマンスとなることを志向している。